【超訳】アーユルヴェーダとはなにか
アーユルヴェーダと聞くと、「オイルマッサージ」や「健康的な食事」など様々なイメージを連想するのではないでしょうか。「ヨガの兄弟姉妹」と呼ばれるアーユルヴェーダとは一体何なのか、わかりやすく超訳していきます。
アーユルヴェーダとは「生命科学」
アーユルヴェーダを理解するには”アーユルヴェーダ”という言葉の意味を知ることが手っ取り早いです。アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で2つの単語によって構成される言葉です。
Ayur Ayus(生命)+Veda(科学)
=Ayurveda(生命科学)
スピリチュアルなイメージのあるアーユルヴェーダですが、実は科学に基づいた知識体系で、健康な人の健康を守り、病人の病気を治すことを目的としたものなのです。
生命とは
では、アーユルヴェーダにおける”生命”の定義とはどのようなものでしょうか。それはつまり、以下4つで構成されたものと考えられています。
身体(Sareara:シャリーラ)
+
感覚器官(Indriya:インドリヤ)
+
精神(Sattva:サットヴァ)
+
真我(Artman:アートマン)
記述の通りアーユルヴェーダは生命の健康にとって必要な知識体系であり、その知識は身体的なものから精神的なものまで幅広く理論的に述べられています。
ちなみに、真我(アートマン)については別記事でもう少し詳しく説明していきます。
ドーシャ
次に、健康というのはどういう状態なのでしょうか。アーユルベーダでは、ドーシャというエネルギーのバランスがとれていると健康になると考えます。
例えば、ドーシャのバランスがとれていて健康でいると、次のようなことが起きると言われています。
- 一日中安定したエネルギー
- 透明感のあるしなやかな肌や透き通った目
- 自律神経が整い、排便、排泄、発汗、涙が規則的である
- 安眠と爽快な目覚め
快適な一日を過ごしたい私達にとっては、どれも実現したい状態ですよね。ドーシャのバランスがとれていると、健やかな心と体を維持することができると考えられています。
五大元素とトリドーシャ
五大元素
アーユルヴェーダでは、この宇宙に存在するものはすべて、空(Ether)・風(Air)・火(Fire)・水(Water)・地(Earth)の五大元素によって構成されていると考えられています。私達人間もこれらの五大元素から構成されています。
トリドーシャ
これらの五大元素を二つ一組にして、3つのドーシャに分類したものをトリドーシャと言います。トリは「3つ」、ドーシャは「不純にするもの、増えやすいもの」という意味もありますので、
私たち個々人に焦点を当てて整理すると「私たちに影響を与える3種類のドーシャ(エネルギー又は不純にするもの)」ということもできます。
【トリドーシャ】
ヴェータ(Veta)=空・風
ピッタ(Pitta)=火・水
カパ(Kapha)=水・地
ドーシャの意味が広くて(エネルギーなのに不純にするもの?しかも増えるもの…?)少し混乱するかもしれませんが、ざっくり「良くも悪くも私たちに影響するもの」だというニュアンスで捉えてもらえればよいかと思います(ちなみに、個々人にだけ影響するものではなく、影響を与える対象は宇宙全体になるのですが、ややこしくなるのでここでは簡単に考えましょう)。
次回は、トリドーシャとはどういうものかという点についてもう少し掘り下げてみようと思います。