3つのヨガ バクティーヨガ
「なんでヨガしてるの?」
時折、そんな素朴な質問を投げかけられることもあるでしょう。その答えは聖典にもしっかりと記されていて、「私たちのゴールであるモークシャ(自由)にたどり着くため」なのです。
そして、モークシャ(自由)へ辿る着く3つの道があると言われていて、それが今日のテーマであるバクティーヨガなのです。ちなみに、バクティーとは「愛・献身・信頼を自分以外のすべてに捧げる態度」であり、見返りを求めない愛です。母親が我が子に与える愛情と同じです。
それでは、3つのヨガをひとつずつ見ていきましょう。
カルマヨガ
カルマとは「行い」という意味で、調和に基づいた善い行いをし、心を成長させることです。端的に言えば、普段誰かのためになにか良いことをすることです。同僚の仕事を手伝ってあげたり、友達の悩みを聞いてあげたり、そういった小さなことでもいいので日々実践していくことがモークシャ(自由)への道へ繋がります。
ウパーサナヨガ
ウパーサナとは「瞑想」という意味で、瞑想をし、体と心のコンディションを整えることです。これがとても難しくて、瞑想にチャレンジしたことがある方は分かるかと思いますが、目を閉じて座っているといろんな雑念がふつふつと湧いてきます。目を閉じて座るだけに見える瞑想は、実はとても難しいんです。
実は、ヨガは瞑想をするための実践であると言っても過言ではないんです。私たちの身近であるアーサナ(ヨガのポーズ)も日本語では”坐法”と訳され、長い瞑想に耐えうる肉体を手に入れるための準備段階なんです。
ニャーナヨガ
ニャーナとは「知識」という意味で、聖典を学び、自己の知識を探求することです。自己の知識とは、本当の自分、本質的な自分のことを指しています。
私たちは五感で感じる外からの情報に心の揺らいだり、自分はこういう人間であると自身を誤解したりしてありのままの自分をすぐに見失います。
本来の自分は何もなくても喜びに満ち満ちているのに、あらゆるものが本来の自分が見えなくなるように曇らせているだけ。それに気づくために、聖典を通じて自己の知識を養う必要があります。
まとめ
モークシャ(自由)にたどり着くには、①善い行いをし、②瞑想をして心身を整え、③自己に対する正しい知識を身につけるという3つの道をたどる必要があります。
「ほんとかなー」なんて言葉が聞こえてきそうですが、本気で取り組んでみると少なくとも自分の中に変化を感じることはできますよ。